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マイクロペニス:ペニスポンプの使用による臨床データ

マイクロペニスは人口の約0.6%にしか見られない非常に稀な状態であるため、関連する治験や臨床データは、勃起不全(ED)やペロニー病など他の陰茎疾患に比べて極めて限られています。さらに、これまでのマイクロペニスに関する臨床研究の多くは小児期の患者を対象としており、成人を対象としたデータはほとんど存在しません。特に、ペニスポンプの有効性を成人のマイクロペニス患者に対して検証した臨床試験は、現在のところわずか1件しか確認されていないのが実情です。

 

マイクロペニスの改善、治療についての医学的データは数が少ない

マイクロペニスに関する世界的な臨床研究は極めて限られています。その背景には、以下のような複数の要因があります。

  1. 発生頻度の低さ

    マイクロペニスは成人男性の約0.6%未満とされ、被験者の確保が困難。

  2. 小児期での治療完了

    多くの症例では、思春期前にホルモン療法などの治療が行われ、成人後に研究対象となる患者が少なくなっています。

  3. 医療的な緊急性の低さ

    命に関わる疾患ではないため、研究の優先順位が下がり、資金や支援の確保が難しいのが現状です。

  4. 研究倫理と患者の協力

    非常にデリケートなテーマであるため、被験者の同意が得にくく、また倫理審査の通過も難航しがちです。

  5. 治療法の確立と定義の曖昧さ

    ペニスポンプや増大治療といった介入法の医学的な評価基準や位置づけが明確でなく、研究対象としての整備が不十分です。

陰茎関連疾患の研究数比較

疾患名 主な対象 PubMed登録件数(目安) 定義的研究の多さ
勃起不全(ED) 成人男性 約25,000件以上 非常に多い
陰茎硬化症(ペロニー病) 成人男性 約4,000件以上 多い
包茎 小児・青年期男性 約3,000件以上 中程度
マイクロペニス(micropenis) 主に小児、まれに成人 約400件以下 非常に少ない

※数字はPubMedにて「病名単独で検索した際の件数の目安」(2024年時点)です。

 

世界で唯一の論文

このような状況の中で、マイクロペニスの成人男性を対象とした臨床試験は、現時点で確認されている限り1件のみです。2006年にイラン・テヘラン大学で実施されたこの研究では、陰圧装置(いわゆるペニスポンプ)による陰茎延長効果が臨床的に得られるかどうかを検証することを目的としていました。

対象となったのは、性的に活動的な成人男性37名で、いずれも伸展陰茎長(SPL)*が10cm未満でした。研究内に「マイクロペニス」(一般に勃起時7cm未満と定義される)という明記はありませんが、SPLの測定値から見て、多くの被験者がマイクロペニスの定義に該当していたと推測されます。

なお、使用されたペニスポンプのメーカー名やモデルは明記されておらず、標準的なサイズのシリンダーが用いられたものと考えられます。

  • 著者:Kazem Aghamir, Reza Hosseini, Farshid Alizadeh
  • 所属:テヘラン大学医科大学・泌尿器科学教室
  • 発表年:2006年
  • 掲載誌:BJU International
  • PMID:16536772
  • リンク:PubMedページを見る
  • 使用装置:標準的な真空勃起装置(メーカー非公表)
  • 使用頻度:週3回、各20分間
  • 使用期間:6か月
  • 測定項目:
    • 伸展陰茎長の変化(cm)
    • 副作用
    • 患者満足度

結果

項目 結果
平均陰茎長(開始前) 7.6 cm
平均陰茎長(6か月後) 7.9 cm
平均増加量 +0.3 cm
満足度(自己申告) 30%
有効と判断されたケース 約10%
副作用 2例(1名:血腫、1名:しびれ)→ 自然回復

*伸展陰茎長(SPL):非勃起状態で陰茎を完全に伸ばした時の長さ、つまり恥骨結合から亀頭先端までの距離を測定したものを指します。一般的に、陰茎の長さを評価する際に用いられる基準です。陰茎を非勃起の状態にし、陰茎の背側を完全に伸ばした状態で、恥骨結合から亀頭先端までの距離を測定します。

ペニスポンプの製造メーカーとしては、使用頻度が週3回と少ないことと、使用時間が20分で、FDAなどの安全な使用上限である1日15分を超えているのが気になりました。

 

ハイドロマックスがある現代なら違った結果が得られるでしょう

この臨床試験が行われたのは2006年であり、当時はマイクロペニスに特化したペニスポンプは存在していませんでした。論文中にも「一般的なペニスポンプが使用された」と記載されているだけです。仮に小型モデルであったとしても、マイクロペニスの被験者にとってはシリンダーのサイズが大きすぎた可能性があります。おそらく密閉性は低く、十分な陰圧(吸引力)を得ることは困難だったと推察され、本来得られるはずのペニスポンプによる効果が限定された可能性が高い考えます。

実のところ、対象をマイクロペニスに限定しなければ、ペニスポンプの使用による陰茎サイズの変化に関する臨床データは数多く存在します。これらの研究では、ペニスポンプの使用によって数時間から数日間にわたり一時的なサイズ増加が得られることが確認されています。

したがって、マイクロペニスに対しても、適切に設計された専用のペニスポンプ、つまり、私たちが開発した「ハイドロマックス3」および「ハイドロエクストリーム3」を用いて、同様の臨床試験を実施すれば、まったく異なる結果が得られる可能性が高いです。

 

まとめ

✅成人のマイクロペニスに関する臨床研究・治験データは非常に少ない。

✅その主な理由は、患者数の少なさ、小児期に治療されているケースの多さ、倫理的・心理的な問題により研究実施が難しいこと。

✅現存する唯一に近い臨床研究(2006年・テヘラン大学)では、一般的なペニスポンプを使用し、わずか0.3cmの平均増加が見られたが統計的有意差はなかった。

✅この研究で使用されたのはマイクロペニス専用ではない汎用型のポンプであり、効果が限定された可能性が高い。

✅マイクロペニス専用設計の「ハイドロマックス3」や「ハイドロエクストリーム3」を使えば全く違う結果になるだろう

 

最後に

このページを最後までお読みいただいたことは、マイクロペニスの状況に悩み、何らかの解決策を真剣に求めておられる証だと思います。泌尿器科の受診と治療、あるいは我々の製品を通じて、少しでもあなたの悩みが軽減されることを心より願っています。

なお、本製品は医療機器としての認可を受けたものではなく、セルフケアを目的とした補助的なデバイスです。ご使用にあたっては、医師の診断や助言を受けたうえでの活用が推奨されます。

当ブランド「バスメイト」では、医療機関向けに医療品グレードを満たした製品ラインも展開しており、マイクロペニスに限らず、あらゆるサイズに対応できるラインナップをご用意しています。もし、臨床試験への協力や製品のお取り扱いにご関心のある医療機関関係者の方がいらっしゃいましたら、ぜひお問い合わせください。