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ぺロニー病:ペニスの弯曲ペニスポンプによる改善は可能か?

 

ペロニー病は、中高年男性に多く見られるペニスの湾曲を引き起こす疾患です。進行すると性行為が困難になることがあります。原因は外傷、慢性炎症、加齢、遺伝など多岐にわたります。診断は問診、触診、画像検査などによって行われ、治療法には薬物療法や物理療法があります。重症例では外科的治療が検討され、また補助的手段としてペニスポンプや牽引器具の使用も注目を集めています。特に「ハイドロマックス」のような水圧式ポンプは安全性と効率性に優れており、患者の湾曲の程度に合わせて適切な使用が可能です。早期に対応することで症状の進行を抑制し、日常生活への影響を最小限に抑えることができます。

ペロニー病の症状

ペロニー病(ペイロニー病、パイロニー病、陰茎硬化症)とは、陰茎海綿体白膜に硬いしこりができる病気のことで、通常の屈曲ペニス(先天性陰茎湾曲症)のように生まれつきの症状ではなく、40~50歳以降の年齢で発症することが多い病気です。しこりの部分から先が湾曲していき、進行がすすすむと「く」の字に曲がってしまい性交が不可能になります。

湾曲角度 重症度 症状と治療方針
0〜30度未満 軽度(Early stage) 軽度の違和感があるが、性行為は可能なことが多い。治療の選択肢が広い。
30〜60度 中等度(Moderate stage) 性行為に支障が出始める。痛みやEDが併発することも。保存療法や物理療法を検討。
60度以上 重度(Severe stage) 性行為が困難または不可能になることが多い。外科的治療が検討される。

 

湾曲部位について

多くの場合、陰茎の中間から根元付近の白膜にプラークが生じ、プラークから先の部分が湾曲していきます。平常時は目立たなくても、勃起時には明らかな変形や曲がりが見られます。プラークはペニスの背側(上側)にできることが多く、その場合は上向きに湾曲していくのが一般的です。ペニスの側面にプラークができた場合は左右どちらかに、裏側にプラークが形成された場合は下向きに湾曲が進みます。なお、プラークが背側(上側)に発生しやすい理由は、この部分に陰茎背静脈や神経、血管が集中しており、外傷や繰り返しの微小な損傷が起きやすいためと考えられています。

 

ペロニー病の原因

ペロニー病の原因は完全には解明されていませんが、以下のような項目が原因、要因と考えられています。

  1. 陰茎の外傷または微小外傷
    性交中などに陰茎が強く曲がる、衝撃を受けるなどの物理的損傷が原因で、組織が損傷し、その修復過程で瘢痕が過剰に形成されると考えられています。

  2. 慢性的な炎症反応
    小さな外傷が繰り返されることで、慢性炎症が起こり、線維組織が異常に増殖することが関与しています。

  3. 遺伝的要素
    デュピュイトラン拘縮(手の腱の線維化)など、他の線維性疾患と家族内で併発することがあり、遺伝的な素因も疑われています。

  4. 自己免疫の関与
    一部では、自己免疫的な反応によって正常な組織が攻撃され、瘢痕組織が形成される可能性も指摘されています。

  5. 年齢
    中高年(40~70代)の男性に多く見られ、加齢に伴う血管や組織の脆弱化が関係している可能性があります。

  6. 併存疾患
    糖尿病や高血圧、動脈硬化などの循環器系疾患があると、組織の回復が遅れたり、瘢痕ができやすくなるとされています。

他にも、生殖器手術歴(特に前立腺全摘除術後)、糖尿病、高血圧、高脂血症、喫煙炎症性性器疾患、性行為時に伴う陰茎へのダメージなも要因として考えられています。

ペロニー病は自然に改善することもありますが、約1/3の人では悪化することもあります。湾曲が進行し性行為が困難になるケースもあるため、早めの診断と治療が重要です。

 

ペロニー病の発生率

欧米の研究では、ペロニー病の有病率は年齢とともに増加する傾向が報告されています。例えば、2000年にドイツで行われた8,000人の男性を対象とした調査では、年齢別の有病率は以下の通りでした。

年齢 発生率
30歳代 1.5%
40歳代 3.0%
50歳代 3.0%
60歳代 4.0%
70歳以上 6.5%

 

一方、日本人男性におけるペロニー病の年代別発生率の詳細なデータは、現時点で公表されている研究では明確ではありません。山口大学医学部泌尿器科学講座の研究では、健康診断を受けた日本人男性1,090人中のペロニー病有病率は0.6%と報告されており、これは欧米での発生率と比べて著しく低い数値です。日本でも年齢とともに有病率が上昇する可能性はありますが、具体的な年代別データは現在不足しています。今後、日本人男性を対象とした大規模な疫学調査により、より正確な年代別有病率が明らかになることが期待されます。

 

ペロニー病の診断方法

ペロニー病の診断は、以下の順序で進められます。

1. 問診

まず、陰茎の屈曲やしこり、勃起時の痛み、性機能障害などの症状を確認します。加えて、発症のきっかけや外傷歴、糖尿病などの基礎疾患、服薬歴、性生活への影響、心理的負担についても詳しく聴取します。

2. 視診・触診

陰茎の外観を観察し、変形や皮膚の異常を確認します。次に、陰茎を伸ばして触診を行い、プラークの位置、大きさ、硬さ、可動性を評価します。瘢痕は主に陰茎白膜に形成され、硬いしこりとして触知されます。

3. 勃起時の評価

屈曲の角度や変形の性状を詳しく調べるため、必要に応じて海綿体にプロスタグランジンE1を注射して人工的に勃起を誘発します。これにより、変形の程度や性交への影響を客観的に評価できます。また、自然勃起時の写真を患者に持参してもらう方法もあります。

4. 画像検査

主に超音波検査(エコー)を用いて、プラークの位置、石灰化の有無、血流状態などを調べます。ドップラー法を併用することで血流評価も可能です。

5. 補助的検査

超音波で十分な情報が得られない場合は、MRIで瘢痕の状態を、X線で石灰化の有無を確認することがあります。

6. 鑑別診断

陰茎腫瘍、リンパ管炎、感染症など、類似した症状を示す他疾患との鑑別も重要です。

 

ペロニー病の治療方法

軽度であれば薬物の投与、もしくはペニスポンプや牽引器具との併用により症状の進行を抑える、または改善することが可能です。重度化してしまった場合は外科手術や衝撃波療法など選択肢となります。

  • 薬物療法

    ペロニー病は発症から数ヶ月間は内服薬による治療が基本であり、瘢痕(ケロイド)予防を目的としたトラニラストや、抗酸化作用のあるビタミンEおよびポタシウムパラアミノ安息香酸(Potaba)などが用いられます。これらの薬剤の効果は限定的で、症状が改善するのは約半数以下とされていますが、早期からの服用が重要とされています。内服治療で十分な効果が得られない場合には、しこりに対して局所注射を行います。日本ではベラパミルが一般的に使用され、数週間おきに繰り返し注射されます。さらに、米国では線維成分を分解する薬剤であるコラゲナーゼ(Xiaflex)が有効な治療薬として承認されていますが、日本ではまだ使用できません。

  • ペニスポンプ

    ペニスポンプは陰茎に陰圧をかけて血流を促し、組織を伸ばすことでペロニー病による屈曲や長さの改善を図る治療法です。薬物療法や酵素注射(CCH)との併用で効果が高まることがあり、補助的な治療手段として用いられます。

  • 牽引器具

    陰茎を持続的に引っ張ることで、ペロニー病による屈曲や長さの短縮を緩和する治療法です。手術を伴わないため身体への負担が少なく、長期間の使用で効果が期待される補助的な治療手段とされています。

  • 手術

    ペロニー病の外科手術は、陰茎の著しい屈曲や勃起障害が日常生活に影響を及ぼす場合に検討されます。主な方法は、陰茎を縫縮して矯正するプリケーション法、硬結部を除去しグラフトで補う移植術、そして重度の勃起障害に対応する陰茎インプラント挿入術です。手術は慢性期に行われ、術後は一時的な勃起機能の低下や感覚障害が生じることもありますが、多くは回復します。

ペニスポンプ使用を使用したペロニー病の治療関する医学的データ

2020年にペロニー病患者53名を対象に実施された臨床試験では、特定メーカー(バスメイトハイドロマックスではない)のペニスポンプを1日2回、各10分使用した結果、陰茎湾曲が平均23°改善されました。副作用は報告されていません。PMC

手術前後や投薬とペニスポンプを併用した臨床試験も行われており、得られたデータから「ペニスポンプはペロニー病の治療法として有望であり、特に他の治療法(タダラフィル、ESWT、CCH)との併用や手術前後の補助療法として効果的」と評価されています。

日本では、あくまでもペニスポンプは補助療法として位置づけられており、単独での根治的な治療を目的として使用されていません。不適切な使用は損傷のリスクがあるため、必ず医師の指導のもとで使用する必要があります。

 

ハイドロマックスで安全かつ効率的なペロニーの改善が可能に

ペニスポンプはペロニー病の改善に効果が期待できますが、湾曲が進行している場合、通常サイズのペニスポンプではシリンダーの幅が不十分なため、使用が困難または不可能となります。

しかし、英国発の世界No.1ペニスポンプ「ハイドロマックス」は、シリンダーに十分な幅を持つモデルを提供しているため、湾曲が進行した方でも安心してご使用いただけます。

ハイドロマックスは、入浴中にシリンダー内にお湯を入れて使用する水圧式ペニスポンプです。この特性により、血流改善を通じてペロニー病の症状改善や進行抑制が期待できます。

市販のペニスポンプの多くは、シリンダーの横幅が5cm未満です。6cmのシリンダー幅を持つ製品も存在しますが、これらは通常、シリンダーの長さが過度に大きく設計されているため、効果的な使用が難しくなっています。

それに対して「ハイドロマックス7ワイドボーイ」はシリンダーの長さを平均的なサイズに収めつつ、シリンダー幅を6.5cmに設計したモデルです。平均的な日本人サイズで軽度〜中度の湾曲までなら、快適にご使用いただけるでしょう。

まとめ

✅ペロニー病は、中高年男性に多く見られる湾曲ペニスを引き起こす疾患。

✅原因は、陰茎の外傷、慢性炎症、遺伝的素因、自己免疫、加齢、生活習慣病などが考えられている。

✅主な症状は、陰茎の硬結、勃起時の湾曲や痛み、性行為困難、勃起不全(ED)など。

✅診断は問診・触診・勃起時の変形評価・超音波やMRIなどの画像検査により行われる。

✅軽度~中等度の場合は、薬物療法、ペニスポンプ、牽引器具などの保存的治療が中心。

✅重度の湾曲やEDがある場合は、外科的治療(プリケーション法、グラフト移植、インプラントなど)が検討される。

✅ペニスポンプは、血流改善と組織伸展を促進する補助療法として有効。特に「ハイドロマックス」は湾曲ペニスにも対応しやすい設計。

✅病状は自然改善する場合もあるが、約1/3の症例では悪化するため、早期の診断と治療が重要。

 

最後に

もし「もしかしてペロニー病かも…」と感じているなら、一人で悩まず、まずは泌尿器科など専門医に相談してみてください。早期の対応が、進行の予防や症状の改善につながります。

また、治療や経過観察とあわせて、自宅でできる補助療法を検討することも有効です。特に、水圧式ペニスポンプ「ハイドロマックス」は、湾曲が進行している場合でも使用しやすく、安全性と効果のバランスに優れた設計となっています。日々のケアに取り入れることで、血流の改善や陰茎の柔軟性維持に役立ちます。

不安を抱えたまま放置するのではなく、「できることから始めてみる」ことが、健康への第一歩です。あなたの体と心の負担を軽くするために、ハイドロマックスのような信頼できる補助アイテムの活用を、ぜひ前向きに検討してみてください。


QA

  • ペロニー病は保険適用?

    ペロニー病の治療は保険適用外、つまり自費診療となります。ペロニー病に保険適用のある薬剤はありません。陰茎の弯曲や硬結を改善するための手術も保険適用外です。

  • ペロニー病かも、初期症状はどんな感じ

    ペロニー病の初期症状には主にこの3つと言われています。1勃起時の痛み、2陰茎の固いしこり(プラーク)、3勃起時に陰茎が曲がる。ただし、これらの症状は他の病気でも起こることがあるため、自己判断は避けましょう。心配な症状がある場合は、すぐに医師に相談することをお勧めします。

  • ペロニー病でEDになりますか?

    はい。ペロニー病とED(勃起不全)は密接な関係があります。ペロニー病では、陰茎に瘢痕組織(プラーク)が形成され、このプラークが勃起組織や血管を圧迫して血流を阻害し、勃起を困難にします。また、陰茎の弯曲により性交が物理的に困難になることで、EDの症状が悪化する可能性があります。

    さらに、心理的な影響も重要です。ペロニー病による陰茎の形状変化や痛みは、心理的なストレスや不安を引き起こし、性的興奮や勃起能力に影響を与えることがあります。

  • ペロニー病だと思うけど、まだ痛くないのはなぜ

    痛みが必ずしも伴うとは限りません。初期には痛みを感じないこともありますが、進行すると痛みを感じること増えてくるようです。

  • 20代ですがペロニーの自覚があります、普通ですか?

    ペロニー病は加齢による血流低下や組織の修復力低下が主な要因と考えられています。そのため、40~70代の中高年男性に最も多く見られ、特に50~60代での発症率が高くなります。加齢とともに発症リスクは上昇していきます。

    ただし、20~30代の若年層でも発症例があり、この場合は外傷が主な原因となることが多いため、年齢に関係なく注意が必要です。若いうちに発症した場合は、症状が悪化する前に早めの処置を検討することが賢明です。

    ペロニー病は自然治癒がほとんど期待できないため、早期の治療開始が重要です。20代で症状に気づいた場合は、すみやかに泌尿器科を受診し、適切な治療を受けましょう。

  • ペロニー病を治療したいですが、費用はどのくらいですか?

    ペロニー病の治療費は、治療法によって大きく異なります。初期や軽度の場合に用いられる薬剤治療は比較的安価ですが、日本国内では保険適用される薬剤は現時点でありません。衝撃波治療は1回3万円前後で、複数回のセットプランも提供されています。重度の症例や他の治療で効果が見られない場合には、陰茎プロステーシスなどの手術が検討され、費用は日帰り手術で80万円以上、入院を伴う場合は約60万円程度かかります。なお、これらの治療の多くは自由診療であり、初診料や検査費も別途発生します。治療を始める前に、費用と治療内容について専門医と十分に相談することが重要です。

  • 自分がペロニー病かどうかの診断はどこでできますか?

    泌尿器科や男性専門クリニックで診断できます。触診で陰茎のしこりを確認し、勃起時の弯曲や変形の程度を評価します。自宅やクリニックで撮影した勃起時の写真が診断に役立ちます。必要に応じて超音波検査や血液検査(PSA)も行われます。ペロニー病は後天性ですが、先天的な弯曲とは異なります。進行を防ぐためにも、早めに専門医へ相談しましょう。

  • ペロニー病の治療に保険は適応されますか?

    ペロニー病の治療で保険が適用されるのは、薬物療法のみで、手術は保険の適用外で自費診療となります。手術は、薬物療法で改善が見られない場合や、彎曲の程度が強い場合に検討されますので、まずはお近くの泌尿器科に相談されてください。

  • 自分のペロニー病の進行度が知りたい

    ペロニー病は、症状の進行に応じておおよそ3つの段階に分けられます。治療法や回復までの期間は個人差がありますが、一般的には以下のような経過をたどります。放置すれば症状が悪化する恐れがあります。進行すれば性交障害や不妊の原因にもなるため、早期に泌尿器科を受診し、適切な治療を受けることが重要です。

    初期段階(活動期)

    発症から数ヶ月間は、陰茎の弯曲が進行し、勃起時に痛みを伴うことが多い時期です。手術は推奨されず、ビタミンEなどの内服薬による薬物療法が中心となります。ただし、薬物での改善は全体の半数以下であり、早期の治療開始が重要です。

    中期段階(安定期)

    弯曲や痛みがある程度落ち着いてくる時期で、症状が固定してきます。この段階でも薬物療法や体外衝撃波治療など、継続的な治療が必要なケースがあります。

    後期段階(終末期)

    弯曲が完全に固定し、勃起不全や性交障害が残ることがあります。この段階では、手術による治療(陰茎形成術やインプラントなど)が選択肢に入ります。

    治療期間の目安

    初期の薬物療法は数ヶ月〜半年、中期の物理療法は数ヶ月から数年に及ぶこともあります。手術は患者の症状と希望によって大きく変わります。


  • ペロニーが進むとどのくらい曲がるの?

    ■ 軽度(20度未満)

    湾曲角度が小さく性交にほとんど支障がない状態で、勃起時に軽い違和感や痛みを感じることがあります。このような軽度の症状では、保存療法(薬物、矯正器具など)による経過観察が一般的です。

    ■ 中度(20〜40度程度)

    典型的には左右または上向きに30度前後の湾曲が見られ、性交に支障をきたすことがあります。症状が安定した後に手術を検討する場合もありますが、一般的に痛みは徐々に軽減し、弯曲が固定化してくる段階です。

    ■ 重度(40〜60度程度、または下向きに15度以上)

    弯曲の角度や向きにより明確な性交障害が引き起こされ、特に下向きの弯曲は15度程度でも性交困難となるケースが多く見られます。このような場合、保存療法では効果が不十分なため、手術適応となることがあります。

    ■ 極端な進行(60〜90度以上)

    弯曲が極端に強く性交がほぼ不可能な状態となり、S字型や複合的な変形を伴うこともあるため日常生活にも影響を及ぼします。このような重症段階では、原則として手術による治療が必要となります。

  • ペロニー病の診断は何科に行けばいいの

    ペロニー病は泌尿器科の領域です。診断と治療は性機能を専門とした泌尿器科医の専門領域となります。

  • 勃起時に痛いのは痛いのはペロニー病?

    ペロニー病では、勃起時に痛みを感じることがあります。これは、陰茎の海綿体に線維化(瘢痕)が生じ、しこりが形成されることで、勃起時に屈曲や緊張が起こるためです。痛みが続く場合は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが大切です。治療はまず、症状が安定するまで薬物療法(ビタミンEやトラニラストの内服、ベラパミルの局所注射など)を行い、それでも改善が見られない場合には手術が検討されます。

  • ペロニー病の薬はある?

    はい。主な治療薬には、ビタミンEやトラニラストなどの内服薬、またはベラパミルやコラゲナーゼなどの局所注射があります。これらは、線維化(瘢痕)を抑えたり、瘢痕をやわらかくすることを目的としています。薬だけで十分な効果が得られない場合は、手術療法も検討されます。適切な治療法の選択には、専門医の診察が必要です。

  • ペロニー病は自然に治る?

    ペロニー病は自然治癒することはなく、必ず治療が必要な病気です。治療には薬物療法、注射療法、物理療法、そして症状によっては手術という選択肢があります。症状の進行状況や程度に応じて最適な治療法が決定されるため、まずは医師への相談をお勧めします。早期に治療を開始することで、症状の進行を抑制し、より良好な治療結果が期待できます。

  • ペロニー病、放置するとどうなる?

    ペロニー病を放置すると、症状が進行して陰茎の弯曲が悪化し、性交障害や勃起不全(ED)を引き起こす可能性があります。弯曲が強くなることで、性行為が困難または不可能になるケースもあります。しこり(瘢痕組織)が硬化・固定化し、自然に改善する可能性は低くなります。進行が止まるまでには通常6か月〜1年ほどかかるとされ、その間に症状が悪化することも少なくありません。一部の人では自然に改善する場合もありますが、多くは適切な治療を行わない限り、状態が安定せず生活の質が低下するおそれがあります。症状に気づいたら、早めに泌尿器科など専門医に相談することが重要です。

  • ペロニー病の原因はなんですか

    主な要因としては、性交中などの陰茎の外傷、遺伝的体質、糖尿病や高血圧などの生活習慣病、喫煙、ホルモンバランスの乱れなどが挙げられます。それらの要因によって陰茎内部に瘢痕組織(線維性プラーク)ができることで、勃起時に弯曲や痛みが生じます。この瘢痕は陰茎の白膜に形成され、勃起時にその部分が引っ張られることで弯曲が起こります。悪性ではありませんが、進行すると性交や勃起に支障をきたすため、気になる症状があれば早めに泌尿器科を受診しましょう。