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第32回 日本性機能学会 西部総会 出展レポート|水圧式ペニスポンプの医療応用
2025年1月11日(土)、鹿児島県医師会館にて開催された第32回 日本性機能学会西部総会に、バスメイト・ジャパンは企業ブースとして出展いたしました。本記事では、出展の経緯、展示内容、医療従事者との対話を通じて見えてきた水圧式ペニスポンプの臨床的価値、そして今後の展望について報告します。
- 第32回 日本性機能学会西部総会(2025年1月、鹿児島)にバスメイトを出展した
- ED・前立腺術後リハビリ・ペロニー病・マイクロペニスなど、医療現場での水圧式ペニスポンプの活用領域
- FDA登録医療機器としてのバスメイトと、海外泌尿器科での臨床的位置づけ
- 今後の医学コミュニティとの連携・エビデンスベース発信への取り組み
第32回 日本性機能学会 西部総会の概要
2025年1月11日、鹿児島県医師会館(鹿児島市中央町)にて、第32回 日本性機能学会 西部総会が開催されました。日本性機能学会は、男性・女性双方の性機能障害(ED、射精障害、性欲低下、女性性機能障害ほか)の研究・診療・教育を扱う日本国内の主要な学術団体のひとつであり、西部総会は同学会が地域単位で開催する学術会議の枠組みです。
会期中は、泌尿器科医・男性ヘルスケア領域の専門医・臨床心理士・薬剤師・看護師など、性機能領域に関わる多職種が一堂に会し、最新の研究知見と臨床経験が共有される貴重な場となっています。
日本性機能学会とは
日本性機能学会(The Japanese Society for Sexual Medicine)は、性機能医学の発展と臨床への応用を目的として活動する学術団体です。会員は主に泌尿器科医を中心としつつ、婦人科・心療内科・精神科・基礎医学研究者など幅広い専門領域からなります。
主な活動領域:
- 勃起不全(ED)の病態解明・治療法の研究
- 前立腺疾患の術後リハビリテーション
- 陰茎弯曲症(ペロニー病)の保存的治療・外科治療
- マイクロペニス・小陰茎症候群への対応
- 性ホルモン関連疾患(LOH症候群など)
- 女性性機能障害(FSD)の研究と臨床
西部総会は、九州・沖縄・中四国エリアを中心とした医療機関の専門家が集う地域会議で、東部総会と並んで日本性機能学会の重要な学術活動の一翼を担っています。
バスメイトが学会に出展した理由
バスメイトは英国 Bathmate Direct Ltd. が開発・販売する水圧式(ハイドロベース)ペニスポンプで、世界100カ国以上で販売され、累計販売台数は数百万台にのぼります。米国食品医薬品局(FDA)にClass II 医療機器として登録されている数少ない一般消費者向けペニスポンプでもあります。
欧米諸国では、泌尿器科クリニックにおいてED治療・前立腺術後リハビリ・ペロニー病の保存療法の補助として、水圧式ペニスポンプが医師から推奨される事例が数多く報告されています。一方、日本国内では「ペニスポンプ=アダルトグッズ」というイメージが根強く、医学的有用性が広く認知されているとは言いがたいのが現状です。
この認識ギャップを埋めるため、バスメイト・ジャパンでは医療従事者の方々に対して、製品の技術的特性・安全性データ・海外での臨床応用例について直接お伝えする機会を求めてきました。第32回西部総会への出展は、その一環として実現したものです。
展示ブースで紹介したシリーズと水圧式の優位性
ブースでは、バスメイト 全シリーズの現物展示と、シリーズごとの仕様・使用法・適応症例について説明を行いました。
水圧式と空圧式の違い
従来型の空圧式(エア式)ペニスポンプは、シリンダー内を真空に近づけることで陰茎を吸引します。シンプルですが、吸引力の制御が難しく、過度な負圧によって皮膚の毛細血管が損傷し、点状出血や皮下血腫を起こすリスクが知られています。
一方、水圧式ペニスポンプ(バスメイト・シリーズ)は、シリンダー内を水で満たした状態で使用するため、陰茎全体に均一な水圧がかかります。これにより、吸引力が局所に集中せず、皮膚障害のリスクが大幅に低減されるとともに、陰茎海綿体への血流促進効果が物理的・均一的に得られるという特長があります。
詳しくは「空気式と水圧式の比較」および「医療用「空圧式」vs「水圧式」:ED改善リハビリの真の勝者は?」をご参照ください。
医療現場で水圧式ペニスポンプが活用される4領域
ブースで医療従事者の方々と意見交換するなかで、特に関心が集まったのが、以下の4つの臨床領域での活用可能性でした。
① 勃起不全(ED)治療・リハビリテーション
ED治療においては、PDE5阻害薬(バイアグラ、シアリスなど)が第一選択となりますが、薬剤に反応しない症例や禁忌患者(硝酸薬併用など)に対して、真空陰圧装置(VED: Vacuum Erectile Device)が補完的に用いられてきました。水圧式は従来のVEDよりも安全性が高く、加齢によるED・心因性ED・薬剤性EDなど幅広い症例で活用可能です。加齢によるEDとペニスポンプ:40代・50代向け解説もあわせてご覧ください。
② 前立腺がん術後の陰茎リハビリテーション
前立腺全摘除術後は、神経温存術であっても術後しばらくは勃起機能が低下し、陰茎の萎縮(penile shortening)が起こることがあります。術後早期から定期的な陰茎への血流刺激を行うことで、勃起機能の回復と陰茎長の維持が期待されることが報告されており、欧米の泌尿器科では水圧式ペニスポンプを用いたリハビリプログラムが組まれている例があります。該当領域の臨床比較を参照。
③ ペロニー病(陰茎弯曲症)の保存療法
ペロニー病は陰茎海綿体白膜の線維化により陰茎が屈曲する疾患で、勃起時の疼痛や性交困難をきたします。手術以外の保存療法として、機械的伸展療法(traction therapy)の有用性が報告されており、水圧式ペニスポンプも同様の物理的アプローチとして検討されています。ペロニー病に対するペニスポンプの有効性を示す臨床データを参照。
④ マイクロペニス・小陰茎症候群への対応
マイクロペニス(医学的基準で勃起時7.5cm未満等)の場合、外科的治療は侵襲が大きく、保存療法としての陰圧装置による陰茎伸展療法が報告されています。また、小陰茎症候群(Small Penis Syndrome)のように客観的に正常範囲だが主観的苦痛が強い症例では、心理的アプローチと並行して可逆的な物理的介入が選択肢となります。マイクロペニス:ペニスポンプの使用による臨床データも参照ください。
来場者・医療従事者の反応と考察
2日間の展示期間中、複数の泌尿器科医・看護師・薬剤師の方々にお立ち寄りいただきました。会話の中で印象的だったのは、「製品自体は知っていたが、医療補助具としての位置づけまでは把握していなかった」という反応です。
正直なところ、反響は事前の期待ほど大きくはなく、これは以下の構造的要因が背景にあると考えています:
- 国内ではペニスポンプの医学的活用に関する文献や診療ガイドラインがまだ十分整備されていない
- 製品の入手経路がアダルトショップや個人通販に偏っており、医療従事者がエビデンスとセットで認識する機会が限られている
- そもそも男性性機能領域の啓発が、女性領域に比べて社会的に遅れている
これらの課題に対しては、医療従事者向けに製品の技術仕様・安全性データ・海外臨床事例をまとめた資料を継続的に提供していくことが必要だと考えています。
バスメイトの医学的エビデンス
水圧式ペニスポンプおよび類似機器に関する主要な学術文献を以下に整理します。
| 分野 | 主な知見 |
|---|---|
| ED治療補助 | 真空陰圧装置はED治療の補助療法として認知。水圧式は皮膚障害リスクが空圧式より低い[1] |
| 前立腺術後リハビリ | 術後早期からの陰茎血流刺激により、勃起機能回復と陰茎長維持が期待される[2] |
| ペロニー病 | 機械的伸展療法は陰茎弯曲の保存療法として有用性が報告[3] |
| 増大手術との比較 | 陰茎増大手術は依然として実験的位置付け。保存的アプローチが第一選択[4] |
今後の取り組み
バスメイト・ジャパンでは、医療従事者の皆様との対話を継続的に深めるため、以下の取り組みを進めてまいります。
- 学会・展示会への継続出展:性機能学会のほか、泌尿器科系学会・男性更年期医学会など、関連学会への出展機会を継続的に追求します
- 医療従事者向け情報提供:技術仕様・安全性データ・海外臨床事例をまとめた専門資料の整備と提供
- エビデンスベースのコラム発信:当サイト内コラムにて、論文ベースの解説記事を継続的に公開(コラム一覧)
- クリニック・薬局との連携:医療機関での患者啓発を支援する素材の提供
バスメイト出展可能な学会・イベントを募集しています
性機能・男性ヘルス領域の学会、医療従事者向けセミナー、患者教育イベント等で、バスメイト・ジャパンの出展が可能な場をご存知の方は、ぜひお問い合わせフォームよりご連絡ください。製品サンプル提供、技術資料の共同制作、共同セミナー開催等のご相談も承ります。
まとめ
第32回 日本性機能学会西部総会への出展を通じて、水圧式ペニスポンプの医学的活用についての国内認知はまだ発展途上であることが改めて確認できました。 一方で、欧米では ED・前立腺術後リハビリ・ペロニー病・マイクロペニス等の臨床領域で水圧式デバイスが既に活用されており、日本においても今後同様の応用が広がる素地は十分にあると考えています。
バスメイト・ジャパンでは、医療従事者・研究者の皆様との連携を通じて、エビデンスに基づいた男性ヘルスケアの情報発信を継続してまいります。今後も学会・イベントへの出展を進めてまいりますので、関連分野の皆様におかれましては、引き続きご注目いただけますと幸いです。
- [1] “Vacuum therapy in erectile dysfunction—science and clinical evidence.” International Journal of Impotence Research. 2010.
- [2] Köhler TS, et al. “A pilot study on the early use of the vacuum erection device after radical retropubic prostatectomy.” BJU International. 2007;100(4):858-862.
- [3] Yafi FA, et al. “Penile traction therapy for the treatment of Peyronie’s disease.” Translational Andrology and Urology. 2016.
- [4] Vardi Y, Harshai Y, Gil T, Gruenwald I. “A critical analysis of penile enhancement procedures for patients with normal penile size: surgical techniques, success, and complications.” European Urology. 2008;54(5):1042-1050.
- [5] 日本性機能学会 公式サイト



